トヨタのシエンタとホンダのフリードは、両車ともにコンパクトボディなうえに3列シートが装備されたミニバンに分類される車です。
大きさは5ナンバーサイズの全長と全幅で、車高は高くなっているのも共通した特徴です。
背の高い車体に、1.5リッターガソリンエンジンとハイブリッドエンジンが用意されているということろも同じです。
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人気のコンパクトミニバン シエンタとフリードはどこが違う?
駆動方式ではフリードもシエンタも2WDと4WDがあるのですが、シエンタの場合は4WDはガソリンタイプのみとなっています。
もちろんメーカーがちがうのでデザインも違うのですが、ボディサイズと乗車定員そしてエンジンの種類も安全装備に至ってもシエンタとフリードはおなじような装備となっているのです。
はたして、この2台の車は同じような大きさと装備と動力といっても、同じはずはないので、実際どこがちがうのか見ていきたいと思います。
トヨタ シエンタとホンダ フリードの安全装置はどう違うのか
トヨタのシエンタとホンダのフリードともに多くの機能の安全装備が装着されています。
シエンタはトヨタ セーフティ センス、フリードはホンダセンシングという名前ですが、ホンダはフリード全グレードをトヨタは一部は標準装備ではないですが、ほとんどのグレードに標準装備をしてあります。
ただ、シエンタについているトヨタ セーフティ センスとフリードについているホンダセンシングでは、フリードのホンダセンシングでは歩行者を検知できるなど性能は上です。
2019年10月のマイナーチェンジにより、先行車発信お知らせ機能や後方誤発進抑制機能が追加されフリードのホンダセンシングはよりよくなりました。
トヨタのシエンタとホンダのフリードともに多くの機能の安全装備が装着されています。
トヨタ シエンタとホンダ フリードの車体の大きさはどう違うのか
まずは車体の比較をしてみたいと思います。
シエンタのサイズは全長4235mm×全幅1695mm×全高1675mm
フリードのサイズは全長4265mm×全幅1695mm×全高1710mm
となっています。
両車のボディサイズを比較してみると、シエンタの方が30mm全長が短く、35mm全高が低くなっており、全幅は全く一緒の数値です。
シエンタの方が若干コンパクトではありますが、それぞれ30mm程度の違いなので、サイズ感はほとんど同じように感じるとおもいます。
トヨタ シエンタとホンダ フリードのインテリアの違いはどうなのか
それでは、インテリアの違いはどうでしょうか。 シエンタのダッシュボードをみてみると運転席中央にメーターが設置されています。
結構個性的な感じですね。 フリードのメーターは運転席ダッシュボードの中央は変わりないのですが、奥に設置してあり、これまた個性的といった感じがします。
昔のホンダ車でこのようなにメーターが配置が多かった気がします。
シエンタのほうが見やすい感じがしますが、これも好みかもしれません。
トヨタ シエンタとホンダ フリード2列目シートの違いはどうなのか
次に2列目のシートです。 シエンタは6人乗りと7人乗りの仕様と二つの設定があるのですが、フリードはマイナーチェンジ前はシエンタと同様6人乗りと7人乗りの仕様があったものの、2019年10月のマイナーチェンジにより、6人乗りの設定のみになりました。
もっとも、シエンタFUNBASEとフリード+は、5人乗り仕様として別格で設定があります。 フリードの2列目は、キャプテンシートで2人乗りとなります。
シートがわかれているのはもちろんのこと、アームレストも付いているので、乗り心地は抜群なものになっています。
また、3例目のシートにウォークスルーで行くことができます。
シエンタの6人乗りでは、2列目シートは独立したキャプテンシートではなく、ベンチシートのような形状になっています。
座席のあいだには、ドリンクフォルダや小物置きなのどがあり、背もたれのシートは付いていて分かれていないため、3列目へのウォークスルーはできないようになっています。
シエンタの7人乗りとなると、2列目はいわゆるベンチシートとなります。
2列目シートの真ん中に人が座ることになるので、6人乗りにはあったドリンクホルダーや小物置きなどはなくなり、そこはシート形状となっています。
真ん中に物置がなくなったからといって、ドアポケットにも小物入れがあるためそんなに不便になることはなさそうです。
トヨタ シエンタとホンダ フリード3例目のシートの比較
次に、3列目シートの比較をしてみましょう。
シエンタの3列目のシートに通常の位置に調整して座ると、膝が前のシートに当たりそうな感じになります。
その点同じようにフリードの3列目シート座ると、前のシートと膝の空間は十分にあります。
膝の位置だけみれば、フリードがよく感じますが、シエンタの方は、床が低くなっていて2列目シート座席が高い位置にあり、足を伸ばすことができて座った姿勢が安定しています。
フリードのほうは、膝には余裕がありますが、座る高さが低い位置にきてしまい足を伸ばしにくく窮屈なかんじになってしまいます。
小柄な方や子供なら問題ないのですが、大人だと窮屈に感じます。
シエンタ・フリードのどちらのクルマも、長時間に渡って3列目シートに座ってドライブするにはきつすぎます。
3列目は補助的に使うという面では、シエンタもフリードも同じです。
トヨタ シエンタとホンダ フリード乗り心地と燃費・価格の違いは
乗り心地と走りはどう違うのかみていくと フリードもシエンタもやや固めとなっていますが、フリードのほうが硬いといわれています。
シエンタのほうが柔らかく地面のでこぼこもそんなに気にならない感じで、ゆっくりはしっていてもそんなに感じず快適といえます。
フリードのほうが硬く、道路のデコボコをかんじやすくなっています。
ただ、硬い分ステアリングは反応がよく、運転はしやすくかんじるかもしれません。
高速道路などの高速走行では、フリードもシエンタも乗り心地の差はそんなになくなりますが、フリードのほうが適応性がよく快適に感じます。
燃費を比べてみると、 2WDのシエンタはガソリン車はJC08モードで20.2km/L ハイブリッドでは28.8km/Lになります。
一方2WDのフリードはおなじJC08モードでマイナーチェンジ後は19.0km/Lが28.0km/Lとなっています
こうしてみると若干シエンタのほうがよく見えますが、レスポンスはフリードのほうがよく、燃費だけではどちらがいいかはなんともいえません。
そして最後に価格の違いをみてみると シエンタ(FUNBASE)の価格帯をみてみると
177万6600円から253万2600円
で、
フリード(+)の価格帯は199万7千円から280万3千円
となっており、フリードがマイナーチェンジしてから、ホンダセンシングが標準装備ということもあり、フリードのほうが価格帯が高くなっています。
ただ、装備を比較したコストパフォマンスでみれば、ほとんど差はありません。